5月18日
朝から昨日街を案内してくれた、チェキというゲストハウスで働いている若者に、バイクでキリングフィールドへ連れて行ってもらった。
ここはかつてクメールルージュ(ポル・ポトを中心とするカンボジア共産党)が知識人・伝統文化継承者・教師などを反革命的な者と見なして次々と殺害した処刑所だ。何十万人という人々が殺されたらしい。慰霊塔には多くの頭蓋骨が保管されていた。
周りには何も建物がなく、川沿いに草原と藪が広がっている。しばらく回りを歩いていると、金網の向こうで子供たちが手を振っている。近寄ってみるとどうやら写真をとってもらいたいようだ。
しきりに写真を撮るジェスチャーをしていた。
子供たちのあどけない笑顔に心を動かされ、私は思わずシャッターを切った。
するとその瞬間・・・・
「マネー! マネー! 10ダラー!」 子供達は顔を豹変させ、ものすごい形相で迫ってきた。
金とるんかいっ!とつっこみをいれたくなるほどの豹変ぶりに心動かされ、しぶしぶ私は1000リエル(当時30円くらい)与えた。
子供達は納得しないようで、あからさまな不満顔をしていた。
カンボジアではスマイルは無料では無いのだ。 キリングフィールドを後にし、我々はガンシューティングへ行った。
私が選んだ銃はAK47カラシニコフだ。30発でUS$30。高い。
初めて本物の銃を撃った。衝撃は思ったほど強くは無いが、的に当てるのは難しい。
トリガーを引きっぱなしにすると連射されるので、あっと言う間にUS$30は消えた。
その後は、トゥール・スレン虐殺博物館へ行った。
ここは元々は学校で、クメール・ルージュが政治犯を収容していた場所だ。
多くの拷問が行われ、罪の無い多くの人々が死んでいった。かつてのナチスと同じようなことがここで行われた。
学校という学びの場が、このような拷問施設にかえられてしまったのを見ると、とても虚しくやりきれない気持ちになった。
拷問を指示した党幹部の写真が展示されていて、たくさんの落書きがしてあった。多くのひとのうらみがにじみでている。
肝心のポル・ポトの写真は無くなっていた。誰かが持ち去ってしまったようだ。
帰りにロシアンマーケットへよって、ストールを買った。
昼ごろゲストハウスへ戻ると、チェキにUS$20請求された。高い。
US$15にまけてもらった。
キリングフィールドの頭蓋骨

あどけない笑顔の子供達・・・
この後、表情を一変させる

トゥール・スレンの拷問器具

アカデミー賞3部門受賞
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共産主義の悲劇に見舞われたカンボジアですが、今後はよくなっていくだろうと思うので、また行ってみたいですね
相互リンクありがとうございました